皮膚科検査[簡単なご紹介]
皮膚押捺塗抹検査:皮膚表面の状態や細菌・酵母菌、炎症細胞の有無を評価
顕微鏡で観察

検査所見(膿皮症)

皮膚掻爬試験:皮膚に寄生するカビやダニを調べます。
ニキビダニ

被毛検査:毛に寄生するカビや毛の状態を調べます。
メラニンクランプ(塊)

ウッド灯・真菌培養:毛に寄生するカビを採取しカビの感染の有無を判定。
ウッド灯による検査(陽性の反応)

真菌培養(2週間実施)

薬剤感受性試験
メチシリン耐性ブドウ球菌や多剤耐性緑膿菌は小動物臨床において世界的な問題です。国内においても抗菌薬耐性菌の発生状況は悪化の一途であり、耐性状況の把握と適切な抗菌薬の使用が求められます。適切な抗生物質を選択することで効果のない抗生物質の服用を減らすことができます。
検査センター: どうぶつの細菌検査(VDT)に委託
皮膚エコー検査
皮膚腫瘤に対して超音波画像診断器を用いて診断に役立てます。
皮膚病理検査
[主な対象]
・深在性の皮膚病(皮膚の深部に感染症を疑うケース)
・脱毛症
・免疫の異常により起こる皮膚病
・皮膚や耳の腫瘤
・血流障害 など
治療の反応が乏しい症例や一般的な症状とは異なる皮膚症状があるものが対象となります。疑う皮膚病を突き止めるために皮膚の一部を採取し、組織(細胞)レベルで異常を判定します。
基本は局所麻酔を使用しますが、採取する部位によっては全身麻酔が必要です。
皮膚型リンパ腫(皮膚の腫瘍)

皮膚病理検査(低倍率)

皮膚病理検査(高倍率)

除去食試験
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食物アレルギーを判定または否定する場合に実施する検査の一つです。
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これは『疑われる食材を抜いた食事を与えて、症状が治まるか』を確認するものです。
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2ヶ月間実施します。
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その期間は指定された食事以外は与えることができません。
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いままで食べたことのあるものを覚えている限り挙げていただくまたは食物アレルギー検査の結果をもとにその子に合いそうな食事を選ばしていただきます。
犬用の療法食

猫用の療法食

特異的IgE検査
・俗に言う、アレルギー検査の一つです。
・犬アトピー性皮膚炎を対象に実施するケースがあります。
・血液検査になります。
・40項目を調べることが可能です。
節足動物

カビ

樹木

植物①

植物②

リンパ球反応試験(食物アレルギー)
・食物アレルギーを対象とした検査
・血液検査になります。
・最近、実施する機会が減りました。
パッチテスト
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アレルギー反応を起こす薬剤や原因物質を特殊なディスクに染み込ませ、アレルギーの反応の有無を評価します。