ワンちゃんの皮膚や被毛がおかしい時のチェックポイント!

今回から『チェックポイント』をシリーズ化することで少しでも、皆さんのお役にたてば幸いです。

まずは私が得意とする皮膚科シリーズです!!

皮膚病で亡くなることはほとんど稀ですが、全体の病気の割合で見ると約40%ぐらいになるため、多くの方が皮膚病で悩まれています。

動物病院の受診の判断ににこのチェックポイントを参考にしてください。

以下のチェックポイントに該当する場合は早めに受診することをお勧めしてます。

 体を痒がる

皮膚の症状で一番多いのが、犬が『痒がること』です。皮膚病にかかっている犬の半数以上がこの痒みを訴えています。

□ いつから痒みが現れたのか

□ どこを痒がっているのか

□ 痒みから始まりボツボツや赤みが出るのか又はボツボツや赤みがあって痒いのか観察してください。

※ 掻いている部位の毛をかき分けて、皮膚に症状がないかチェックしましょう。

ワンポイント

多くの患者さんがアレルギーじゃないの…?と思われますが、痒くなる病気って実は色々ありあます。この痒みの症状が見られた時はまずは獣医さんに相談しましょう。

痒がるからアレルギーに配慮したご飯を変えてみるのは少し待ってください。

柴犬、G・レトリーバー、F・ブルドック、シーズーなどの犬種は要注意です!

痒い犬のチェックポイント

 脱毛

ほとんどの犬種で毛は少しずつ抜けて、新しい毛に生え替わりますが、耳、背中、足先など特定の部位にだけ脱毛が見られる場合は皮膚病を疑います。

脱毛には痒みを伴うタイプと伴わないタイプがあります。この痒みを伴うタイプの脱毛は、掻きむしることで脱毛が悪化することがあります。また痒みを伴わないタイプの脱毛はホルモンの異常で起こることも考えられます。

 

 赤いブツブツができる

赤いブツブツができる皮膚病で多く見られるのは膿皮症です。これは皮膚の表面や皮膚の中、毛穴にバイ菌が入ることで起こります。ブツブツ以外にもカサブタや脱毛なども一緒に見られます。早期に発見できれば、飲み薬を使わずに治すことも可能ですので見つけた時は早めに受診しましょう。膿皮症に似た稀な病気もありますので注意が必要です。

 

皮膚の病気に多いベスト3を詳しく書かせていただきました。今回挙げた症状はどれも様子を見るとあとで失敗することが多い症状です。なかなか動物病院に受診するのが難しい場合は是非一度ご相談ください。来院予定日までにお家でできるケヤや処置についてのお話ができると思います。

西山動物病院 西山